在職中は、会社の年末調整をやってくれましたが、定年退職した今、自ら確定申告をしなければなりません。スマホで確定申告ができると、CMで流れていましたので、実際にやってみました。案ずるより産むが易しといいますが、やってみればなんとなかります。
確定申告がした方がよい人たち
以下の人は、確定申告をしたほうがよい、した方がメリットがある人たちです。
- 年の途中で退職した人(←私は、これに当てはまります)
- 医療費が10万円をこえた
- 寄付、ふるさと納税をした
- 住宅ローンを組んだ
年途中の退職者は、確定申告したほうがよいかというと、毎月の給与から天引きされている所得税が、払い過ぎている場合が多いからです。
スマホで確定申告ができる範囲
事業所得以外は、ほとんどスマホで確定申告ができます。私の場合は、給与所得、雑所得、所得控除の3つを確定申告したいので、スマホでの確定申告でOKです。

確定申告の期間
2021年の確定申告の期間を確認しました。
2021年2月16日〜4月15日(新型コロナのため1ヶ月延長)
なお、期限前での受け付けてくれる。
確定申告提出
提出先は、管轄する税務署です。国税庁のHPより調べることができました。
提出方法は、窓口持参、時間外収受箱に投函、郵送、e-Taxがあります。新型コロナの感染拡大中のため、郵送、e-Taxが良さそうですね。確定申告のやり方がよくわからない場合は、確定申告会場の会場へ行き、相談した方がよいみたいです。
いよいよ本題、スマホで確定申告
スマホで確定申告するための準備(定年退職時を想定)
- 退職時の給与所得の源泉徴収票
- 公的年金等の源泉徴収票
- 任意保険料または国民年金保険料の納付済通知書
- 生命保険料・地震保険料などの控除証明書
マイナンバーカード
説明不要ですね。写真付きのやつです。手続き後、3週間ぐらいかかりました。
マイナポータルAP
スマホのアプリ、ダウンロードしてスマホに入れておくようですが、スマホの確定申告の中で、インストールをするように指示されます。
医療費の領収書
医療費集計フォームに領収書を確認しながら、まとめておくこと。原紙は、国税庁のHPからダウンロードする。健康診断、インフルエンザなどは対象外です。
確定申告実施
令和2年分確定申告HPの「確定申告等の作成はこちら」からスタートして、必要となる項目を入力していきます。途中で、マイナポータルAPから、マイナンバーカードを読み込む時がありますので、署名用電子証明書、利用者証明用電子証明書、券面事項入力補助用の事前にパスワードを準備しておきましょう。

マイナンバーカードパスワード種類と利用方法
1.署名用電子証明書のパスワード(数字とアルファベットが混在した6~16文字)
e-Taxなどで使用します。
2.利用者証明用電子証明書のパスワード(4桁の数字)
コンビニ交付、マイナポータルなどで使います。
3.住民基本台帳用のパスワード(4桁の数字)
市役所の手続き(特例転入、広域交付)などで使います。
4.券面事項入力補助用のパスワード(4桁の数字)
個人番号や基本4情報(氏名、生年月日、性別、住所)をテキストデータとして利用するために使います。
入力箇所
給与所得
退職後送られてきた源泉徴収票の支払い給与額と源泉徴収と社会保険料を記入します。源泉徴収額は、1年間の給与に対して計算されているため、年の途中で退職する場合は、一般には払いすぎている。
雑所得
退職金の一部を年金で受け取っている分の申告をします。源泉徴収済となっています。
社会保険料控除
年末調整がされていないため、給与所得の源泉徴収票と退職後に納めた任意保険料、年金未納分の年金保険料を申告します。
生命保険料控除
医療保険と個人年金保険の保険料を申告します。
医療費控除
医療費集計フォームにまとめた医療費合計を申告する。アプリの中でも、個別に医療費を申請できるようになっているのでそちらを利用してもいいと思います。
帳票の印刷とファイリング
医療費集計フォームは、税務署へ郵送等で提出することになります。申請送信したデータを印刷します。私は、自宅にプリンターがないので、コンビニのネットプリンターでプリントアウトするために、PDFで出力します。
申請送信したデータは、ファイリングをします。このデーターは、来年使うことができるようです。
コンビニでプリントアウトしたものを最寄りの税務署へ郵送しました。これで確定申告の手続きは、終わりです。
確定申告結果
税務署での確定はしていませんが、確定申告結果は、約17万円の還付という結果でした。
スマホでの確定申告感想
確定申告を初めて、スマホで行った感想は、思ったより簡単にできました。マイナンバーの読み込みが多少面倒と、画面が小さいので、操作がしずらい、医療費の申請データーを添付できなかったなどが気になりました。
事前資料が揃っていれば、30分もあれば、確定申告は、可能です。